第6回いきものにぎわい活動コンテスト 受賞団体決定
審査委員特別賞
ライオン株式会社 大阪工場

和歌山県みなべ町におけるアカウミガメの卵と子ガメを守る活動


 2015年に吉野熊野国立公園に編入された和歌山県みなべ町千里浜海岸は本州最大のアカウミガメの産卵地であるが、2000年代後半に卵や子ガメが野生動物に襲われる食害が深刻化した。そこで、2010年からライオン大阪工場が日本ウミガメ協議会、現地の研究班と協働で、保護・調査活動を開始。赤外線撮影と夜間巡視により、捕食動物がタヌキと特定されたため、@対策として工場の要員・技術・資材を提供して、竹網と防護柵を製作・設置。当初は食害に遭う産卵巣も多く見られたが、防護柵の構造と設置方法に改良を重ね、2016年に食害ゼロを達成し、絶滅危惧種の直接的な保全に貢献。併せてA孵化率のモニタリング調査も実施。B漂着ごみの清掃を行い、海浜生態系の保全にも貢献。近年、各地で食害が表面化する中で、IUCNが推奨する「孵化場への卵の移植は避けてその場で守る」原則を実践し成功した本活動は、対策を模索する地域の手本となりうる。

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