水と緑の星

私たちの地球は、地球温暖化、オゾン層の破壊、熱帯雨林の減少、砂漠化といった深刻な環境問題に直面しています。

この環境問題は、南極や北極を含む地球全体に影響を及ぼし、未来の世代にも大きな影響を与える可能性があります。

この状況に対応するため、1992年6月にブラジルで開催された地球サミット(UNCED)では、「リオ宣言」と「アジェンダ21」という地球環境を守るための基本方針と行動計画が採択されました。
これに続き、地球温暖化防止や生物多様性の保全を目指す国際条約が結ばれました。

日本でも、これらの動きを受けて、地球環境の保全に向けた「環境基本法」が1993年11月に制定され、環境を将来の世代に適切に引き継ぐための「環境基本計画」が1994年12月に決定されました。

この計画は、21世紀半ばを見据え、社会の様々な主体が協力して取り組むことを目指しています。

リオサミットから5年後の1997年の3月に地球環境パートナーシップ世界会議が東京で、6月には国連環境特別総会がニューヨークで、12月には気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)が京都で開催されました。
さらに2002年にはヨハネスブルグサミットが開催され、持続可能な開発のための教育の10年など、世界的な環境保全活動の新しい展開が見られました。

リオサミットから20年後の2012年には、リオデジャネイロにおいてリオ+20が開催され、この国連会議では、将来に向けて持続可能な未来に向けて、グリーン的な経済が中心の新しい枠組の構築が決議されました。

しかし、地球温暖化のような問題を見ると、効果的な成果を出すことは依然として困難な状況が続いています。

地球環境問題の解決には、国際的な協力だけでなく、私たち一人ひとりが環境問題や解決策について理解し、自然と共生する意識を持つことが必要です。

地球の環境問題について

地球の環境問題は、地球温暖化、大気汚染、水質汚染、森林破壊、生物多様性の喪失など、私たちの生活や未来の世代に深刻な影響を与える問題です。

これらは人間の活動や自然災害が原因で発生しており、地球規模での環境改善の取り組みや個人レベルでの意識改革が求められています。

環境問題の種類、原因、影響、そしてそれに対する国際的・国内の取り組みや私たちにできることを詳しく解説します。

地球の環境問題の種類

地球環境問題には多種多様なものがあります。
主要な問題として、地球温暖化、オゾン層の破壊、海洋汚染、熱帯雨林の減少、生物多様性の喪失などが挙げられます。

これらは互いに影響を及ぼし合いながら、地球の環境や生態系、生命体に重大な影響を与えています。

地球温暖化は気候変動を引き起こし、海洋汚染は水中生物の生態系を破壊し、生物多様性の喪失は食物連鎖や自然のバランスを崩します。

地球の環境問題の原因

人間の活動による環境問題

人間の経済活動は環境問題を引き起こす主要な原因の一つです。

工業活動、化石燃料の使用、森林伐採、都市化、農業活動などが、大気汚染、水質汚染、土地の劣化、生物多様性の喪失など、さまざまな環境問題を生み出しています。

これらの活動によって放出される二酸化炭素やその他の温室効果ガスは地球温暖化の主な原因となり、私たちの生活環境に大きな影響を与えています。

自然災害による環境問題

自然災害も環境問題の原因の一つです。

地震、洪水、台風、火山噴火などの災害は、自然環境だけでなく、人間社会にも大きなダメージを与えます。

これらの災害によって生じる土砂崩れや洪水は、水質汚染や生態系の破壊を引き起こし、結果的に生物多様性の減少にもつながります。

地球の環境問題の影響

地球温暖化:氷河の融解、海面上昇、極端な気候変動

地球温暖化は、気温の上昇、氷河の融解、海面上昇、極端な気候変動など、多くの深刻な影響をもたらしています。

これにより、生態系のバランスが崩れ、多くの動植物種が絶滅の危機に瀕しています。
また、農業や水資源への影響も深刻で、食糧安全保障や人々の生活に直接的な影響を及ぼしています。

大気汚染:健康問題や生態系への影響

大気汚染は、健康問題や生態系への影響を引き起こします。

大気中の有害物質は、呼吸器疾患や心臓病のリスクを高め、森林や水域の生態系を破壊します。
特に、細かい粒子状物質(PM2.5)やオゾンは、人間だけでなく動植物にも有害です。

水質汚染:水生生物の生態系に深刻な影響

水質汚染は、飲料水の安全性を脅かし、水生生物の生態系に深刻な影響を及ぼします。

工業廃水、農薬、家庭からの排水などが水質を汚染し、魚類の減少や水中生態系の破壊を引き起こします。
清潔で安全な水の確保は、人間だけでなく地球上の全生命体にとって極めて重要です。

森林破壊:二酸化炭素の吸収源を減少

森林破壊は、二酸化炭素の吸収源を減少させ、地球温暖化を加速させます。

また、生物多様性の喪失や土壌侵食、洪水のリスク増加など、多くの負の影響をもたらします。
森林は地球の肺とも呼ばれ、その保全は地球環境を守る上で不可欠です。

生物多様性の喪失

生物多様性の喪失は、食物連鎖や生態系サービスの機能不全を引き起こします。

特定の種が絶滅すると、その種に依存していた他の生物も生存が困難になり、生態系全体のバランスが崩れます。
生物多様性の保全は、地球上の生命の豊かさと健全性を維持する上で極めて重要です。

地球の環境問題に対する取り組み

環境問題の国際的な取り組み

国際社会では、気候変動枠組み条約(UNFCCC)、京都議定書、パリ協定など、地球温暖化対策に向けた重要な合意がなされています。

これらの合意は、温室効果ガスの排出削減や再生可能エネルギーの促進、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた国際的な枠組みを提供しています。

環境問題の国内の取り組み

各国では、環境保護政策の策定や環境教育の推進、緑化活動、再生可能エネルギーの利用拡大など、環境問題への対応が進められています。

日本では、地球温暖化対策の推進や省エネルギー、資源の有効活用などを目的とした法律や施策が実施されています。

私たちができる環境対策

電気やガスの節約・省エネ

日常生活での節水、電力の節約、省エネルギー製品の利用などは、環境保護に貢献します。
家庭での小さな取り組みも、地球環境を守るための重要なステップです。

資源のリサイクル

リサイクルを積極的に行うことで、資源の有効活用と廃棄物の減少につながります。
不要になった衣類や家電製品の適切な処理や再利用は、環境負荷の軽減に貢献します。

環境に配慮した商品の選択

エコマークやフェアトレード製品など、環境に優しい商品を選ぶことも大切です。
消費者の選択が、企業に環境保護を促す力となります。

環境保護活動への参加

地域の清掃活動や植樹活動、環境保護団体への参加や支援は、地球環境保全に直接貢献します。
一人ひとりの行動が、大きな変化を生み出すことを忘れずに、積極的に活動に参加しましょう。